神奈川県の禁煙条例

最近、神奈川県が飲食店などを含む公共の場を全面禁煙にする条例の制定をめざしていることが報道されています。実は、公共の場を全面禁煙とする法律は世界の各地で施行されており、同時に、禁煙条例の施行前後で、どの程度健康被害が減ったのかについての研究も多数あります。
たばこの害には、癌、心臓病、肺気腫などありますが、禁煙により最も短期的に効果があるのは心臓病です。従って、禁煙条例によって心臓病がどの程度減ったかとい研究がなされています。
最新の研究は、2006年にスコットランドで同様の法律が施行された後に、心臓病(冠動脈疾患)が喫煙者では14%減ったのに対し、非喫煙者では21%も減ったといういかに他人のタバコで非喫煙者が深刻な影響を受けているかを明らかにしたものでした。公共の施設での禁煙はニューヨークでも法制化されており、やはり心臓発作での入院が減っています。
喫煙者の方々のお気持ちもわかりますが、以上のような結果をみると禁煙条例には合理性があると思います。皆さんはいかが思われるでしょうか。

スコットランドの事例について詳しく知りたい方は以下を参照ください。
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/359/359jul/xf359-05-0482.htm